このページに掲載されているすべての画像・テキストの無断掲載を禁じます。


天外の詩
『てんがいのうた』と読んでくださいな。
若気の至りを感じられる作品が続々と(汗)

辛幸者(しんこうしゃ) (「幸路」より)

  春に舞い込んだ 幸ある者からの文
  喜びも怒りも舞い込んできた
  すぐに飛び出した 事の顛末を知りたくて
  嘘でしょう 嘘でしょう 信じたくない
   別に妬いてはいない
   憎いとも思わない
   まだ光が差しているから
   流浪の心が荒れるだけ
  …好き

  幼い己は 幻の事実を呑み
  憤り悲しみ路を外れる
  行方も知れずに 飛び出してひとりむせび泣く
  行かないで 行かないで 嘘だと云って
   夜の闇に紛れて
   静かな海でこの身を
   津波がさらっていくことを
   願うのに私は臆病
  …好き

  あれは蜃気楼 幼かった日々の傷
  互いを癒しあい幸せ帰る
  ただの友達と 昔は想っていたけれど
  行かないで 行かないで 傍にいさせて
   雪が舞う白い路
   軋んでついた足跡
   水の流れる川を渡り
   近くでそっと囁いたわ
  …好き

   白い手に温もりを
   与えてくれた貴方は
   私のことを好きと云って
   背中から抱きしめてくれた

   幸あるふたりに幸せを

  …好き……好き………

  …………好き



紅丸 (「夢の先は、夢の幸は」より)

紅丸 憶えているか
紅丸 巡り逢えた日
互いの縁で 再び
この世に 生まれ宿った
  逢えるだなんて 思わないから
  胸が恋慕で 込み上げてきた
   紅丸 もしも今なら
   私は 涙流して
   お前に抱かれて愛しさ 嗚咽で叫びたい
紅丸 今はお前が
平熱 託してくれる
 愛しい
  紅丸

紅丸 女傑の心
紅丸 迷う私に
明日を往く道 指差し
強さを 授けてくれた
「女々しさ恥じらうことは お前に似合いはしない
熱の心地を分けあい 愛しさ じかに感じろ」
  お前の言葉が 想い育み
  保守の私を 救ってくれた
   紅丸 素直な気持ち
   そのまま 伝える前に
   そよ風 細波 朝陽を通して惜しみなく
紅丸 好きの二文字を
姿を なきものにして
 紡ぐぞ
  紅丸

   愛しい 抱きたい 泣きたい 寄り添い 睦びたい
   平熱 平生 平穏 平和も 幸路(ゆきみち)も
   お前と私は ふたりで往くこと誓い合い

   紅丸 千年前は
   好きだと 言える術なく
   愛しさ残せず 戦で召されて悔いたけど

   今なら 咎められずに
   いつでも 愛を交わせる
   優しさ 女々しさ 強さが私を燈らせて

   紅丸 新たな故郷(くに)で
   ふたりは 固く抱き合い
   言の葉生まれる瞬間 互いに接吻を

紅丸 ふれたくちびる
紅丸 満たされた幸
 嬉しい
  紅丸
  紅丸…



続・幸路 (「続・幸路」より)

しばれる夜明けは 囲炉裏でも安堵は産めぬと
背中を抱きしめ 人肌の安堵を授けた
おまえの温もり 永久(とわ)にとせがみはしないけど
心の囲炉裏を 暖めておくれよ

胴着を着込んで沓を履き 我が子をおぶれば
おまえは 私のうなじに手を添え招いたね
色無き季節は いつかの白無垢思い出す
幸ある幸路(ゆきみち) 続きを歩もうか

刻んだ足跡 ふたりでは心なくとも
もうじき我が子も 幸せを雪道(だいち)に残す
美雪 ふたりの願いを継ぎ
幸あるあしたを呼ぶ

愛しさを紡げば 血潮厭う季節は
とこしえの絆に 護られ越えて往ける
幸路





トップへ
戻る



Internet Explorer6.0で表示確認済。