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登場人物裏話(その2)
別名後半戦とも言う(笑)
一人あたりの行数がどんどん増えていきます。




岡部清三(服部半蔵)

 黒幕の一人となってしまいました。であると同時に、苦労人としての一面も垣間見えるキャラでもあります。
 (哲也流に言うと)彼が"お金持ち"になりたかった理由は、妻にかかる医療費を稼ぐためでした。イリーガルであっ
ても医療費を捻出するためには止むを得まい、という考えから手を染めたということです。植物状態であっても、毎月
の医療費はおそらく馬鹿にならないでしょう。
 当初は9話で甲達と初対面になるはずでしたが、ボリューム削減の結果23話で5人と初対面となりました。あくまで
顔合わせの意味合いしかなかったので、23話でも支障がなかったわけですが。節目節目に出てくるせいか、登場回
数が少なくとも存在感のあるキャラに感じられたのでした。


岡部惣一郎(服部響八郎)

 例の3人に次いで可哀想な役どころだったかもしれません(涙)。純朴ゆえに上手いこと利用されてしまったわけで。
 特撮風に言えば長官らしい役目であって、甲達5人とは違い彼個人のエピソードは一切ありません(15話を除く)。
某特撮シリーズの本部長よろしく、もう少し前線に出してあげても良かったのかもしれませんが。その口調からも最も
ヒーローらしい(笑)のは、甲達よりも彼であったといえるでしょう。
 彼の"惣一郎"というネーミングは実に安直です(笑)。某アパートの管理人さんのフィアンセに因んで名付けてしま
いました…っていうかそのまんまか(汗)。最終話に彼も出すか検討しておりましたが、やはり主役は5人であること
から見送りました。一日でも早く彼に恩赦が来るといいですね。


天野有治(薬師寺天膳)

 現世では由衣と哲也の父となりました。黒幕の一人でもありましたが。…流石に不死身の能力までは継承できま
せんでしたね(笑)
 彼の教育方針についてここで補足をさせて頂きます。哲也には文中にもあるように英才教育、由衣にはゆとり教育
というスタンスを取っていました。二つの教育モデルのうちどちらが子供達のためになるか模索していたわけですが、
絹恵はそれに理解できず彼との離婚に踏み切ったのでした。ちなみに絹恵はゆとり教育を支持しておりました。
 もし続編を執筆するならば、由衣との面会シーンを積極的に書いていきたいと思っております。彼と由衣との人生観
をめぐる対立や、甲や家族などの近況報告などなど…。仲良くも喧嘩も出来る関係が、家族のみならず対人関係に
おいての信頼形成に深く関わってくるのではないでしょうか。


瀧月哲也(筑摩小四郎)

 性格も原型も全て崩れ去った、姫様のお兄様でした(笑)。現世ではあの髪型で少し短めという設定にしているので
(?)、見た目はミュージシャンやライダーに見えるんでしょうね(??)。身なりで既にパソコン教室の講師なんて務
まらないはずですが(汗)、そこはまあご愛嬌ってことで(???)。
 冗談めいた喋り方からは辰巳同様いい加減に見えかねませんが、彼もまた確固たる理念を持ってフリーターを続け
ています。10数年前から家計が火の車であった瀧月家にとって、由衣を大学に行かせるのが精一杯でした。そうした
経緯から、大学時代から大学院の学費を地道に稼いできたというわけです。
 5人の中でも最年長であることから、自然と4人のお兄さん的な役目になっていきました。甲のみならず、彼もいたか
らこそ24話で由衣が空説を立破できたというわけです。…本当に求職の乏しい心理職ですが(泣)、彼には是非臨床
心理士なりスクールカウンセラーなりになって頑張ってもらいたいですね。


樋浦蛍(蛍火)

 流石に一人称が"わたくし"なのはやりすぎかなとも思いましたが(汗)。昔なつかしの(?)お嬢様タイプの彼女とな
りました。とはいえ常識が全くないわけではなく、家事全般など何事もそつなくこなせます。性格は大人しく真面目に
見える一方、内面は親子間の確執で葛藤があったりと情緒不安定だったりします。
 人生を直線的にしか見ない母と、方向を定めない辰巳。そしてどちらの見方の支持も不支持もしないイト。家出の最
中の出会いを通し、蛍は進路を再構築していくことになります。16話での母との話し合いの結果、非実力派の一件が
終わるまで辰巳の部屋に引き続き居候することとなったのでした。
 将来彼女が家業を継ぐか介護職に就くかは作者自身にも判りません。ただ、今後彼女は建設業と介護職に関して
あれこれと学び、まずはどちらの大学(工学系か福祉系か)に進学するか思い悩むことでしょう。イトや辰巳、ひいて
は母が精神面での支えになれるといいかなと思っております。


城辰巳(夜叉丸)

 彼に関しては執筆前に設定が二転三転していたり。現役ホストにするつもりが、諸事情から退職しニート…という設
定になってしまいました。理由は蛍が可哀想だってことなんですが(?)。彼の髪型に関しては現役時が長髪、退職
後に短髪になったという設定でございます。
 表向きは口の悪い奴ですが、行き場のない蛍を居候させるあたりは面倒見が良いといえます。家事手伝いになっ
て欲しかったのもありますが、話が進むに連れ蛍への意識が変わっていきました。異性としてではなく、何処となく妹
に近い感覚を持っていたのかもしれません。"ああしてやる"のも、やはり異性としてではないわけで。
 蛍が戻ってからの彼は、しばらくは悠々自適なニートとして日々を過ごすんでしょうね(笑)。元同僚と遊び回ったり、
蛍をドライブに連れ出したりなどなど。ひとりでもふたりでも、大勢でも時を楽しめる奴ではないかと思っております。
…とまあ、現代版の夜叉蛍を自分なりに書き表すとこんな感じとなったのでした。


瀧月由衣(朧)

 可憐そうに見えて実は最も強かった由衣でした。13話で自身を再構築し、14話からの彼女は甲と並ぶリーダー格と
なっていきます。
 甲と睦まじい(笑)のはさておき、離婚した父親(天野)とも仲がいいのは意外な点だったかもしれません。ゆとり教
育の方針で育てられたのもありますが、幼少時から父親の長所と短所を知っていたからこそ全ての面を包容している
ためです。想い慕うが故に、25話で甲へあのように語りかけたのでした。
 他の4人とは違い、難しい言葉を使わずに物事を考えます。難解な言葉で物事を複雑にしないからこそ、由衣の訴
えは逆に力強く聴こえたのかもしれません(21-25話)。ビルの倒壊による経済面の被害よりも、人道的な面の被害
を由衣は繰り返し訴えたのでした。経済面の被害については哲也らが補足して訴えているわけです。
 個人的には由衣の将来像を語るモノローグがなかったのが残念です。両親の教育方針の違いや離婚などを目の
当たりにしているわけですから、そこから公務員(福祉職)になるにあたっての抱負を語れたはずでした(汗)。いつか
甲と『パパ』『母さん』と呼び合える仲になるといいですね。


伊秩甲(甲賀弦之介)

 史上初・口数の少ない主人公となりました。「ん」や「ああ」が会話文のほとんどを占めていたのはあとがきにも述べ
た通りです。
 寡黙な性格になったのは祖父(善政)の影響が強いわけで、とりわけ小学生時の人格形成と密接に関わっていま
す。喋り口調からいじめの対象にされてしまい、陽子は自分に何が出来るか懊悩することとなりました。その結果陽
子は大学へ進学し、大学院を経てスクールカウンセラーとなったのでした。
 小中高と暗い学生生活だった甲も、大学に進学してから転機が訪れます。言わずもがなですが、由衣との出会い
が彼を変えるきっかけとなりました。2話や17話で述べられているように、コミュニケーション手段が言葉だけでないと
由衣のお陰で気付くことが出来たのでした。言い換えると、言外の情動を短所から長所へ変えることが出来たので
す。
 彼もまた、将来は心理職として大いに活躍することでしょう。願わくは輪西先生と一緒に仕事が出来ればいいです
ね。大学の実習での知識や知恵のみならず自分自身の経験をもとに、第一線で活躍してもらいたいものです。来世
邂逅できたふたりを存分に書くことが出来て、この上ない幸せ(笑)を享受した自分なのでした。




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